ナカグロミスジ♂ (ボルネオ) Athyma asura idita
Studded Sergeant (Borneo)
種分布:ヒマラヤ西部、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、大スンダ列島

記録:2020/3/8
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

200507Eb17S
ナカグロミスジ♂ 表面 (ボルネオ)

200507Eb18S
ナカグロミスジ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。♀は♂より大型で、翅形はやや横長になり丸味を帯びる。白斑紋も大きくなる。

表示亜種 idita ♂ (ボルネオ)
亜種iditaの分布:マレー半島、ボルネオ→♀、スマトラ、ジャワ
他亜種1 asura 分布:西ヒマラヤ、アッサム、ミャンマー、タイ北中部→♂、ラオス
他亜種2 baelia 分布:台湾→♂

森林性の種類で、林縁でテリを張っていたり、渓流沿いを飛翔したりする。
ボルネオでは、1,000m以下の低山地で生息を確認しているが、高標高側では見ていない。生息環境は、インドシナ以北の亜種と同様である。
ボルネオの個体数は、シロミスジ属(Athyma)の他の種類よりかなり少ない。発生時期で確認したのは2~3月で、他の時期では見ていない。

本亜種 iditaは、インドシナ以北の亜種に比べ、白斑内の黒点の出現が弱い。後翅表面外中央の白斑列では、白斑の上部に黒点が痕跡程度にしか現われない。前翅裏面では亜外縁の縦に並ぶ白斑列中に黒斑があるが、後翅裏面外中央の白斑列中には殆ど黒点が現われない。