キンミスジ♂ (ラオス) Pantoporia hordonia hordonia
Common Lascar  (Laos)
種分布:インド、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、小スンダ列島、パラワン

記録:2019/6/6
場所:タボック、ラオス (Thabok, Laos)

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キンミスジ♂ 表面 (ラオス)

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キンミスジ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。♂は後翅表面の前縁に銀白色の金属光沢の性斑がある。季節により斑紋の変化が大きい。

表示亜種 hordonia ♂ (ラオス)
亜種hordoniaの分布:北インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島

低地から低山地に棲息地は多く、1,100m程度の中山地まで見られた。村落付近の2次林や山地の林縁・草地で飛翔していたり、木の葉でテリを張っていたりする。また、水辺で吸水に現われ、動物性ベイトに誘引される。
飛翔は速くなく、樹木付近が多い。飛翔中は全体で褐色に見える。棲息範囲は広く、あちこちで見かける。一般に個体数は多い。ただ、類似種も交じっており、もともと地味な種類であるため、印象に残る種類ではない。発生時期については、乾季、雨期両方で見られ、通年で発生しているものと思われる。

翅表の地色は黒褐色で、橙色の線条が3本並ぶミスジ型である。ミスジ斑に加え、前翅の亜翅頂部と外中央部に橙斑がある。亜外縁に細い橙色線条が現れるが、個体によって出現に強弱がある。♂は、後翅前縁に銀白色の金属光沢の性斑がある。
翅裏の斑紋は翅表と類似するが、地色は茶褐色になり淡褐色小斑がゴマ塩状に散在する。線条斑は淡橙色になり、後翅裏面の外側線条斑の上部に接して褐色の波状斑が現われる。