タイワンキコモンセセリ♂ (台湾) Celaenorrhinus pulomaya formosanus
Multi-Spotted Flat (Taiwan)
場所:奮起湖、台湾 (Fenqihu, Taiwan)
Multi-Spotted Flat (Taiwan)
種分布:ヒマラヤ,南中国、台湾
記録:1971/7/18場所:奮起湖、台湾 (Fenqihu, Taiwan)
♂♀類似斑。♀はやや大型で、翅型は丸味を帯びる。
翅表の地色は黒褐色で、中央から基部側は黄褐色の毛束が現れる。前翅中央に大きな白斑が2個あり、その間に1個、下方に2個の小白斑がある。また、前翅中央の白斑2個の前縁側に小斑が現われる。さらに亜翅頂部前縁に3個、その下部に2個の小白斑が並ぶ。また前翅後縁上部に黄渇色斑が配置する。後翅表面外縁の各室には橙褐色の縁取りがあり、外中央に橙褐色斑が各室に配置する。また、その内側に橙褐色斑が配置する。
表示亜種 formosanus ♂ (台湾)
亜種formosanusの分布:台湾
図示した標本は、学生時代1971年に台湾に行った際に採集した個体である。阿里山に日の出を見に行くため、阿里山鉄道の中継駅となっている奮起湖駅で1泊したとき、付近で採集したものである。採集した場所は標高1,400m程度の中山地に相当し、そこで3頭採集した内の1つである。当時の記憶は殆ど残っていないが、当時、奮起湖駅周辺は自然がよく残っていてそれなりに採集できた。阿里山鉄道は現在大規模な土砂崩れなどで不通箇所があり、全線の運行はしていないようである。
2000年以降何回か台湾を訪れているが、奮起湖には行っていない。埔里から翠峰方面には何回か行ったが、本種は見ていない。棲息範囲は狭く、個体数は多くないと思われる。
翅裏の地色と斑紋は、翅表と類似するが、前翅後縁上部の斑紋は白色になる。後翅裏面の斑紋は大きく明瞭になり、かつ黄色味が強くなると共に、さらに内中央に同色の斑紋が現れる。
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