ウスグロシロシタセセリ♂ (ラオス) Tagiades japetus ravi
Common Snow Flat (Laos)
種分布:ネパール、北東インド、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、ボルネオ、スマトラ、スラウェシ、フィリッピン

記録:2017/1/1
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

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ウスグロシロシタセセリ♂ 表面 (ラオス)

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ウスグロシロシタセセリ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。中型種。♀はやや大型で、翅型は丸味を帯びる。

表示亜種 ravi ♂ (ラオス)
亜種raviの分布:ネパール、北東インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム
他亜種 balana 分布:ボルネオ→♂

低地から900m程度の低山地に棲息し、村落付近の草地や山地の樹林地近辺で吸蜜していたり、静止していたりする。また、疎林内の空間がある樹木間の葉でテリを張っていて、近づくと飛び出してまたもとに戻る。
飛翔は速く、飛翔中は褐色に見える。ガナシロシタセセリ (T. gana) 等シロシタセセリ属の種類と混棲することが多く、互いに生態は類似している。棲息範囲は広く、個体数は少なくない。

翅表の地色は淡茶褐色で、外縁側は褐色味が強くなる。前翅表面の外中央に灰褐色の短毛が現れる。中室端に2個の白斑が配置し、その内側に褐色斑が3個縦に並ぶ。亜翅頂部に小白斑が3個配置する。後翅表面の中央から亜外縁にかけて灰褐色の長毛が密生し、その中程の外中央に褐色斑が複数現れる。
翅裏の斑紋構成は翅表と類似する。地色はやや淡色になる。後翅裏面の地色は外縁以外は全体に灰色味を帯び、外中央褐色斑は第5、6室で明瞭になる。
シロシタセセリ属 (Tagiades) の他の種類と類似するが、本種は後翅表面肛角の白斑を欠く。