オナラフチキセセリ♂ (ボルネオ) Zela onara solex
Dark-Club Yellow Palm (Borneo)
種分布:タイ半島部、マレー半島、大スンダ列島、フィリッピン

記録:2020/3/8
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

200507Eb13SW
オナラフチキセセリ♂ 表面 (ボルネオ)

200507Eb14SW
オナラフチキセセリ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。

表示亜種 solex ♂ (ボルネオ)
亜種solexの分布:タイ半島部、マレー半島、ボルネオ、スマトラ、フィリッピン

低地から800m程度の低山地に棲息する。ラナウの自然林で採集した1例しか記録がないが、この個体は飛来して葉に静止した。同地で渓流沿いの個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔中は黄色が目立つ。セセリチョウにしては大きめの種類なので、翅色の黄色と相まって未採集の種類だと直ぐに認識できた。個体数は少ないようである。

♂の翅表の地色は黒色で、前翅中室端とその下方第2室に大きな矩形状白斑がある。第2室の白斑上方に小白斑があり、前縁側に2個の小白斑がある。また、前翅亜基部に黄色の長毛がある。後翅表面の中央は大きな黄色斑が占め、第1室は肛角部まで黄色になる。また、後翅前縁は黄色の縁取りがある。
翅裏の斑紋構成は翅表と類似するが、地色は淡黒褐色になる。前翅裏面の前縁と後縁には淡黄色の短毛がある。後翅裏面の黄色部は、前縁中央から内縁下部に達する淡黄色帯になる。また淡黄色帯の内側に淡黄色の短毛がある。