ピットマンネッタイモンキアゲハ♂ (ラオス) Papilio pitmani siamensis
Pitman's Helen (Laos)
種分布:ミャンマー、タイ、ラオス
記録:2016/3/22
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)
Pitman's Helen (Laos)
種分布:ミャンマー、タイ、ラオス
記録:2016/3/22
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)
♂♀類似斑。シロオビアゲハ(P. polytes)とタイワンモンキアゲハ(P. nephelus)の中間のような斑紋をもつ種類。
低山地の自然林に棲息する。樹林地の林縁や渓流沿いを飛翔したり、吸水に集まったりする。動物性ベイトに誘引される。
表示亜種 siamensis ♂ (ラオス)
亜種分布:ミャンマー、タイ、ラオス
低山地の自然林に棲息する。樹林地の林縁や渓流沿いを飛翔したり、吸水に集まったりする。動物性ベイトに誘引される。
飛翔中はシロオビアゲハのように見えるが、飛翔は直線的である。ラオスの観察では、乾季の干上がった渓流沿いを飛翔し、わずかに残った水場でタイワンモンキアゲハ、モンキアゲハ、クロアゲハなどと共に吸水する。飛翔中は本種はやや小型であるが、見分けることは難しい。吸水中は後翅の斑紋から区別できる。
ラオスでは乾季の3~4月に観察している。上記の黒系アゲハ以外に、ナガサキアゲハ、マハデバオナシモンキアゲハ(P. mahadeva)、ノブレイオビモンアゲハ(P. noblei)などと混棲するが、個体数はナガサキアゲハ、タイワンモンキアゲハが最も多く、本種ピットマンネッタイモンキアゲハはかなり少なく、ノブレイオビモンアゲハが最も少ない。
♂の翅表の地色は黒色で、前翅外縁の第2~5室に微小な白斑が現れるが、それ以外は無紋。後翅表面の外中央に白斑からなる帯状斑が円弧状に並び、外縁の各室は微小な白斑が縁取る。帯状白斑のうち、第4~6室の白斑は他の白斑より大きい。また、個体により第1~3室の白斑は淡黄色味を帯びる。
翅裏の斑紋は翅表に類似するが、地色はやや明るくなる。前翅裏面の亜外縁第1b室に白斑が現れる。後翅裏面の外縁には外側に白斑を含む橙色の弦月紋が各室に配置する。
シロオビアゲハと類似するが、シロオビアゲハの前翅外縁には白斑が明瞭に現われる。ピットマンネッタイモンキアゲハの後翅第4~6室の白斑とそれ以外の白斑とは大きさの差が激しい。
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