ルリモンジャノメ♂ (北・西タイ) Elymnias hypermnestra tinctoria
Common Palmfly (Thailand)
種分布:インド、南中国、台湾、タイ、インドシナ、マレー半島、スンダ列島

記録:2013/11/2
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)

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ルリモンジャノメ♂ 表面 (北・西タイ)

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ルリモンジャノメ♂ 裏面 (北・西タイ)

♂♀異斑。本亜種の♀は橙色型である。

表示亜種 tinctoria ♂ (北・西タイ)
亜種tinctoriaの分布:南ミャンマー、北・西タイ→♀、タイ半島部、ランカウイ、北マレー半島
他亜種1 hainana 分布:台湾→♂, →♀、南中国、海南
他亜種2 baliensis 分布:バリ→♀

低地から低山地に生息地が多く、場所により1,100m程度の中山地に生息する。村落近くの林縁や草地を飛翔していたり、葉に静止していたりする。渓流沿いでは観察例がなく、吸水個体も観察していない。
マダラ類に擬態しているため飛翔は緩やかで、♂の飛翔中は暗紺色に見える。擬態モデルはツマムラサキマダラ(Euploea mulciber)ルリマダラ(Euploea sylvester)と想定される。

♂の翅表の地色は暗紺色で、翅頂部を中心に白青色斑が前後に広がり、外縁に同色の斑紋が並ぶ。後翅表面の外縁に暗橙色帯が縁取り、中に灰白色斑が配置する。
翅裏の地色は中央部が暗褐色、外中央から外縁は淡褐色、前翅前縁の翅頂側に三角形状の灰褐色部がある。いずれの部分も波状線条斑が多数現われる。また、前翅中室内に不鮮明な白斑が、後翅中央前縁近くに鮮明な白斑がある。