ヤエヤマムラサキ♀ (ボルネオ) Hypolimnas anomala anomala
Malayan Eggfly  (Borneo)
種分布:タイ半島部、マレー半島、スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2020/2/29
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

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ヤエヤマムラサキ♀ 表面 (ボルネオ)

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ヤエヤマムラサキ♀ 裏面 (ボルネオ)


♂♀異斑。♂の地色は濃褐色、♀は濃紫色である。

表示亜種 anomala ♀ (ボルネオ)
亜種anomalaの分布:タイ半島部、マレー半島、ボルネオ→♂、スマトラ、ジャワ、バリ、フィリッピン
他亜種 wallaceana 分布:スラウェシ→♂、バンガイ、スラ

低地から1,000m程度の中山地に生息地が多く、主に樹林地で見られる。
♀は♂と同所的に見られるが、テリを張っている個体は殆ど見られず、吸水例や動物性ベイトに誘引された例も見ていない。♀は日陰の林縁を飛翔していたり、吸蜜していたりする。
♀の飛翔は緩やかで、飛翔中は濃紫色が目立つ。ルリマダラ類に擬態していて、飛翔中の個体には濃紫色でだまされる。また、♂より一回り大きく色調の変化が大きいので、飛翔中は同種と思えない。

♀の翅表の地色は濃紫色で、前翅基部側と後翅外中央から基部側は黒褐色になる。前後翅を通じ亜外縁には淡青色の小白斑が配列し、外中央に白点が配列する。
♀の翅裏の地色は黒褐色で、斑紋構成は♂と類似する。