オスアカミスジ♀ (台湾) Abrota ganga formosana
Sergeant Major (Taiwan)
種分布：シッキム、北ミャンマー、南中国、台湾

記録：2018/6/10
場所：埔里、台湾 (Puli, Taiwan)

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オスアカミスジ♀ 表面 (台湾)

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オスアカミスジ♀ 裏面 (台湾)


♂♀異色・異斑で、外観は全く異なる。♀の翅表の斑紋からはオニミスジ属 (Tacola)の種類を想起させる。

表示亜種 formosana ♀ (台湾)
亜種formosanaの分布：台湾→♂

♀も♂と同所的に棲息し、同様な環境で見られる。♀も林内の木の葉に静止していることが多いが、♂より地面側にいる印象がある。
飛翔は速くなく、滑空するように木の葉の先へ移動する。♀の飛翔中は黒っぽく見え、♂と印象は異なる。ただ、♂♀共に類似する外観の種類はいないので、現地で種類を特定することは難しくない。
棲息地は局所的である。珍しい種類ではないが数が多い種類でもない。台湾中部では6月初旬から発生している。発生初期は♂は見られるが♀は稀で、その後♀が見られる。7月でも見られたが♀が多く、破損した個体が増える。

♀の翅表の地色は黒褐色で、薄茶白色のミスジ状の線条斑がある。♀の前翅中室白条は黒褐色斑を断続的に含み、先の3角形斑と分離する。後翅表面の2本の白条は明瞭である。
♀の翅裏の斑紋はミスジ型とならず、むしろ♂の翅裏斑紋と類似する。♀の翅裏の地色は淡褐色で、前翅翅頂部から後翅中央にかけて淡紫色を含む灰白色斑がならび、線条帯が配置するように見える。この線条帯の外側には山形斑が、内側には淡黄白色部と淡褐色斑が、♂の翅裏と同様な位置に配置する。
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