イシガケチョウ♂ (台湾) Cyrestis thyodamas formosana
Common Map (Taiwan)
種分布:インド、南中国、台湾、南西日本、ミャンマー、タイ、インドシナ

記録:2019/7/7
場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)

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イシガケチョウ♂ 表面 (台湾)

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イシガケチョウ♂ 裏面 (台湾)


♂♀類似斑。日本にも分布する馴染み深い種類。

表示亜種 formosana ♂ (台湾)
亜種formosanaの分布:台湾→♀
他亜種 thyodamas 分布:北インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス→♂, →♀

台湾では低地に棲息地が多く、1,000m程度の低山地まで見られることが多い。他地域と同様に、山地の渓流沿いが好適地で、地面を飛翔していたり吸水に来たりする。また、渓流沿いの急な斜面で、複数の個体が林縁から離れずに飛翔したり静止したりする場面が見られた。
棲息範囲は広く、個体数は多い。時期によっては、多数の個体が吸水集団を作る。

台湾亜種の夏型♂では、翅表、翅裏共に線条・斑紋の発達が強い黒化型が現れる。インドシナの亜種thyodamas とは一見して区別できることが多い。
線条・斑紋の色調は黒褐色で、前翅肛角部、後翅肛角部と内縁部は橙色を帯びる。前翅外縁の縁取りは、翅頂部から外縁にかけて太い黒褐色帯になり、後翅外縁側のY字状斑は合流部が太くなる。
後翅裏面の外中央の褐色帯の中には、褐色の円環状斑が各室に含まれる。