ベニモンアゲハ♂ (ランカウイ) Pachliopta aristolochiae asteris
Common Rose (Langkawi)種分布:インド、南・東中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、台湾、八重山諸島、マレー半島、ジャワ、小スンダ列島
記録:2016/1/15
場所:ランカウイ、マレーシア (Langkawi, Malaysia)
♂♀類似斑。広域に分布する種で、変異が大きい種でもある。
本亜種asterisも大陸の亜種goniopeltisと同様な環境に棲息し、村落周辺の2次林や陽性の草地、山地の草地が混在する疎林などでよく見られる。
本亜種は小型であるため、飛翔は大陸亜種より弱々しく感じられる。ランカウイでは、ホソバジャコウアゲハ(Losaria coon)と混棲し、両種共に飛翔は緩やかで類似する。ホソバジャコウアゲハは、林縁の木から離れずに飛翔あるいは静止していることが多いが、ベニモンアゲハは草地や疎林などで空間を飛翔することが多い。個体数はホソバジャコウアゲハの方が少ない。
この亜種は、大陸亜種に比べて一回り小型で、翅形が細長く、尾状突起も細長い。
斑紋構成は、大陸亜種と同様であるが、後翅表面の白斑列のうち第5室の白斑の出現は弱い。また、後翅外縁の赤紋は、表裏共に大陸亜種より出現は弱い。
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