オナシモンキアゲハ♂ (台湾) Papilio castor formosanus
Common Raven (Taiwan)
場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)
Common Raven (Taiwan)
種分布:東・南中国、台湾、北インドシナ
記録:2019/7/9場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)
台湾では500~1,000m程度の低山地に生息し、樹林地を飛翔したり吸蜜に現われたりする。渓流沿いの山道が好適地で、道沿いや渓流沿いを飛翔し、吸水に集まる。動物性ベイトに誘引される。
台湾の埔里近郊では、モンキアゲハやワタナベアゲハ、タイワンルリモンアゲハ等と混生する。飛翔はモンキアゲハより緩やかで、低い位置を飛翔することが多い。飛翔中は黒っぽく見え白斑が目立つがモンキアゲハ程でもない。台湾中央の山地では生活圏は広く、個体数は多い。インドシナ北部では極めて稀な種となる。
♂の翅表の地色は黒色で、前翅は無紋。後翅表面の中央第4~7室に白斑が現れる。外縁は翅脈に沿って突出する凹凸形状を呈し、第4脈上の突出が最も長いが尾状突起という程でもない。
♂の翅裏の地色は明るい黒色で、斑紋構成は翅表と同様であるが、後翅白斑は多数現われることが多い。翅裏の前翅翅頂付近と、後翅の外縁を除く全面には、茶褐色の鱗粉が散布する。
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