タイワンシロチョウ♂ (ボルネオ) Appias lyncida enarete
Chocolate Albatross (Borneo)
種分布:南中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、小スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2019/7/19
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

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タイワンシロチョウ♂ 表面 (ボルネオ)

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タイワンシロチョウ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀異斑。♀の翅表は黒色部が広がる。

表示亜種 enarete ♂ (ボルネオ)
亜種enareteの分布:ボルネオ→♀
他亜種1 eleonora 分布:北インド、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、ラオス→♂、ベトナム
他亜種2 gellia 分布:北スラウェシ→♂, →♀

低地から1,000m程度の中山地に生息し、村落付近や樹林地の草地、渓流沿いなどで見られる。草地では草上を飛翔したり吸蜜したりする。渓流では砂地で吸水する場合が多い。動物性ベイトにも誘引される。
ボルネオ亜種enareteもマレー半島以北の亜種と同様な環境に生息する。吸水にも集まり、キシタシロチョウ(Cepora iudith)と同所的に吸水することが多い。個体数はキシタシロチョウの方が多い。
生息範囲は広く個体数は少なくない。

ボルネオ亜種の♂は、マレー半島以北の亜種に比べ、前翅表面の前縁および外縁の縁取りは黒色味が強くなる。同様に後翅表面外縁の縁取りは黒色味が強くなる。
♂の翅裏の縁取りも太く茶褐色味が強くなる。後翅裏面の第6脈と第7脈は茶褐色を帯びる。