マカレウスタイマイ♂ (ラオス) Graphium macareus indochinensis
Lesser Zebra  (Laos)
種分布:北インド、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、パラワン、バリ

記録:2016/3/24
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

160822E003SW
マカレウスタイマイ♂ 表面 (ラオス)

160822E004SW
マカレウスタイマイ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀異斑。斑紋の個体変異が大きい。

表示亜種 indochinensis ♂ (ラオス)
亜種indochinensisの分布:中・南タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア
他亜種 macaristus 分布: ボルネオ→♂

低地から1,000m以下の低山地に生息し、村落付近の2次林や樹林地の山道を飛翔する個体が多い。渓流沿いの飛翔も見られ、吸水に多数が集まる。動物性ベイトに誘引される。
リュウキュウアサギマダラ類に擬態して飛翔は緩やかであるが、飛翔はやや力強く印象は異なる。飛翔中はむしろ黒っぽく見える。ミズアオマダラタイマイ (G. xenocles)など擬態型のGraphiumと混生する。同所的に飛翔したり、吸水に集まったりする。
生息範囲は比較的広く、個体数は少なくない。タイ、ラオスでの発生は2~3月の乾季で、4月には破損した個体が多い。他の時期では見られなくなる。

♂の翅表の地色は黒褐色~茶褐色。前翅表面の亜外縁に淡青斑が縦に並び、各室に淡青線条が配置する。中室上部には淡青斑、中室下部には淡青線条が配置する。後翅表面の各室に淡青線条が配置する。
翅裏の地色は茶褐色で、翅表の地色より明るくなる。翅裏の斑紋構成は、殆ど翅表と同様である。
ミズアオマダラタイマイと類似するが、区別点はミズアオマダラタイマイの項を参照。