タイワンコムラサキ♀ (台湾) Chitoria chrysolora chrysolora
種分布:台湾特産種

記録:2018/6/13
場所:宝来、台湾 (Baolai, Taiwan)

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タイワンコムラサキ♀ 表面 (台湾)

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タイワンコムラサキ♀ 裏面 (台湾)


♂♀異斑。♂の翅表の地色は茶橙色で、白帯を欠く。

表示亜種 chrysolora ♀ (台湾)
亜種chrysoloraの分布:台湾→♂

500m程度の低山地から2,000mの高地まで棲息し、主として樹林地で見られる。樹林内や林縁で木から離れずにいることが多い。
♀も♂と同所的に棲息し、同じような環境で見られる。♀は林縁などで葉上に静止していることが多いが、枝の先などでテリを張ることは少ない。山道などで風で飛ばされてきて、木の葉に静止することがある。♀も♂と同数程度に見られ、♀が少ないという印象はない。

♀の翅表の地色は黒褐色。前翅亜翅頂部に白斑があり、前縁から中室端、外縁下部にかけて白斑列が斜めに並ぶ。加えて中室端下部から後縁に白斑列があり、後翅表面中央の直線状白帯に連なるように配列する。前翅表面の第2室に黒斑があり、外縁に淡橙斑がある。後翅表面の外縁に橙斑が並び、その内側にも橙斑が並んで第2室には黒斑が現われる。
♀の翅裏の地色は草色。斑紋構成は翅表と類似するが、前後翅外縁の斑紋は灰白色になる。また、前後翅の白斑列は、内側に茶褐色の縁取りを伴う。