オオキシタシロチョウ♂ (ランカウイ) Catopsilia scylla cornelia
Orange Emigrant (Langkawi)
種分布:インド・オーストラリア地区に広く分布する。

記録:2015/1/13
場所:ランカウイ、マレーシア (Langkawi, Malaysia)

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オオキシタシロチョウ♂ 表面 (ランカウイ)

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オオキシタシロチョウ♂ 裏面 (ランカウイ)


♂♀異斑。♀の前翅表面には黒斑が現われる。

表示亜種 cornelia ♂ (ランカウイ)
亜種corneliaの分布:ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、ランカウイ、マレー半島、ボルネオ→♀、スマトラ、北フィリッピン、パラワン
他亜種 asema 分布:スラウェシ→♂、中央・南フィリッピン

低標高地から900m前後の低山地に生息地が多く、明るい開けた空間で見られる。草地や樹林上を迅速に飛翔したり、吸蜜に現われたりする。渓流沿いで見られることは少なく、吸水にくる個体の観察例は少ない。動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は速く、直線的に飛び去ることが多い。飛翔中は濃黄色が目立つ。吸蜜以外は速い飛翔のため採集しにくい。ウスキシロチョウ(C. pomona)ウラナミシロチョウ(C. pyranthe)と混生し、生息環境も類似する。個体数はウスキシロチョウの方が多いが、本種も少ない種類ではない。ウラナミシロチョウの方が少ない。

♂の前翅表面の地色は白色で、前縁と外縁に黒縁をもつ。後翅表面の地色は鮮やかな濃黄色で、外縁に黒褐色の小点があるが目立たない。これ以外は無紋。
♂の翅裏の地色は濃黄色で、前翅後縁付近は白色になる。前後翅を通じ、外中央に淡褐色の線条斑が現われ、中室端に淡褐色斑がある。