クロアゲハ♂ (北ラオス) Papilio protenor euprotenor
Spangle (Laos)
種分布:シッキム、ヒマラヤ、南中国、台湾、日本、北ミャンマー、北タイ、北ラオス、北ベトナム
記録:2016/3/22
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)
Spangle (Laos)
種分布:シッキム、ヒマラヤ、南中国、台湾、日本、北ミャンマー、北タイ、北ラオス、北ベトナム
記録:2016/3/22
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)
♂♀異斑。日本にも棲息するお馴染みの種類。東南アジアの亜種は無尾が基本。
表示亜種 euprotenor ♂ (北ラオス )
1,000m以下の低山地に棲息地が多く、高地側では少なくなる。日本では街中のミカン類を食樹として、住宅地近辺でも見られる。東南アジアの街中で採集は行わないので、人家周辺でどの程度棲息するか未確認であるが、東南アジアでは樹林地でもそれなりに見られる。樹林地で見かける数は他の黒系アゲハと比べて多くないので、本種の中心は村落近辺の里山かもしれない。
生態は日本亜種と類似する。飛翔は速く、樹林地の林縁などに沿うように飛翔する。吸水にも現われ、動物性ベイトに誘引される。吸水ではナガサキアゲハやタイワンモンキアゲハ、モンキアゲハと共に集まっていることが多い。ラオスのバンビエンでは、本種の個体数は前記3種より少なかった。一般に個体数は少なくないが、♀は吸水で見られず、見かける数は少ない。
♂の翅表の地色は黒色で、前翅の翅脈両側は淡白色味を帯びる。他は無紋。♂の後翅表面第7室には横長の白班が現れる。また、後翅亜外縁~外縁に暗紺色の鱗粉が散布し、個体によって強く現われる。後翅肛角部に暗赤色班がある。
♂の翅裏の地色は黒色で、前翅の翅脈周辺の淡白色部は翅表より強く現われる。後翅裏面では、外縁の第6、7室に赤色の弦月紋が現れ、第4、5室には弦月状に暗紺色の鱗粉が散布する。また、肛角部第1、2室には大きな赤色班が現れ、内部に黒班がある。
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