クロベニモンアゲハ♂ (ボルネオ) Pachliopta antiphus acuta
Black Rose (Borneo)
種分布:ボルネオ、スマトラ、パラワン

記録:2018/2/27
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

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クロベニモンアゲハ♂ 表面 (ボルネオ)

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クロベニモンアゲハ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。2004年にベニモンアゲハから分離された種。

表示亜種 acuta ♂ (ボルネオ)
亜種acutaの分布:ボルネオ→♀

ボルネオでは低地から1,000m前後の中山地、キナバル山麓の1,600m程度の高地に棲息し、垂直範囲は広い。主として樹林地近辺の林縁や山道などの陽性の草地、明るい疎林等を緩やかに飛翔したり吸蜜に現われたりする。渓流沿いの飛翔は殆ど見られないが、山道の染み出し水で吸水する。動物性ベイトに誘引される。
飛翔は緩やかで、飛翔中は黒っぽく見える。インドシナのベニモンアゲハより飛翔は弱く、地面近辺など低位置を飛翔することが多い。生態はベニモンアゲハと異なる点があり、別種に分離されたことは理解できる。擬態するシロオビアゲハと混棲する。混飛するシロオビアゲハ♀は白斑がなく、間違えやすい。
個体数は少なくないが、見かける数は大陸部のベニモンアゲハより少ない。年間の発生時期は未確認であるが、2~3月、7月に見られた。

ベニモンアゲハの後翅から白斑を除いたような斑紋構成。翅表の地色は黒色で、前翅では基部側を除き翅脈の両側は灰白色を帯びる。後翅表面の外縁に暗赤斑が現れるが、第1a、1b室以外は極めて不鮮明になる。他は無紋。また腹部側面と下部は桃色の毛束がある。
翅裏の斑紋構成は翅表と殆ど同様であるが、後翅外縁の暗赤斑は各室で明瞭に現われてよく目立つ。