シロオビルリマダラ♂ (ラオス) Euploea camaralzeman camaralzeman
Blue King Crow (Laos)
種分布:南ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、パラワン

記録:2016/3/19
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

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シロオビルリマダラ♂ 表面 (ラオス)

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シロオビルリマダラ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀異斑。色彩、斑紋の地理的変異は著しい。シロオビマダラともよばれる。

表示亜種 camaralzeman ♂ (ラオス)
亜種camaralzemanの分布:東ミャンマー、中央タイ、ラオス

400m以下の低山地に棲息し、高標高側では見られなくなる。村落近くでは少なく、山沿いの樹林地で林縁を飛翔したり、草本で吸蜜したりする。渓流沿いでも飛翔が見られるが、吸水する個体は少ない。動物性ベイトに誘引される個体も少ない。
飛翔は緩やかで、飛翔中は藍色が目立つ。ツマムラサキマダラシロモンルリマダラと混棲する。シロモンルリマダラとは飛翔中でも明瞭に区別できるが、ツマムラサキマダラとは類似する。場所によってオオムラサキマネシアゲハと混棲するが、個体数は本種の方が多い。
ラオスのバンビエンでは寒期の1月でも見られ、通年で発生するものと思われる。バンビエンでは個体数は多いが、タイのチェンダオ近辺では多い種類ではない。

♂の翅表の地色は黒褐色で、前翅中央に広い暗藍色部がある。前翅外縁に小白点が並ぶ。後翅表面の前縁から中央の地色は灰褐色を帯び、後縁に明瞭な白斑が2列に並ぶ。
♂の翅裏の地色は黒褐色。白斑の配置は翅表と殆ど同様であるが、前翅中室端とその外方に白斑が3個配置する。後翅裏面の中室端とその周辺にも白斑が複数個配置する。