ヒメタイワンアサギマダラ♂ (タイ) Parantica melaneus plataniston
Chocolate Tiger (Thailand)
種分布:ネパール、ブータン、北東インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島

記録:2013/11/6
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)

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ヒメタイワンアサギマダラ♂ 表面 (タイ)

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ヒメタイワンアサギマダラ♂ 裏面 (タイ)


♂♀類似斑。♂は後翅裏面の肛角部に黒斑があり、♀はこれを欠く。

表示亜種 plataniston ♂ (タイ)
亜種platanistonの分布:ネパール、ブータン、北東インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム

低地から600m程度の低山地に棲息し、主に樹林地で見られる。村落近辺や山地の林縁で飛翔していたり、草地で吸蜜していたりする。渓流沿いでも見られるが、吸水個体は殆ど観察していない。動物性ベイトに誘引される。
飛翔は緩やかで、擬態のモデルになっている。アサギマダラやタイワンアサギマダラと混棲する。飛翔中はそれぞれ類似するが、アサギマダラと比較すると本種は小型で褐色っぽく見える。タイワンアサギマダラは本種と同様にやや小型で、生態から区別することは難しい。タイやラオスの個体数はアサギマダラが最も多く、ヒメタイワンアサギマダラはやや少なく、タイワンアサギマダラは最も少ない。

翅表の地色は黒褐色で、後翅の地色はやや紫色を帯びる。前後翅にアサギマダラ型の淡水色斑が配置する。後翅表面の第2、3室にアサギマダラと同様に中室に接して淡水色斑が配置するが、本種ヒメタイワンアサギマダラでは、その下部に淡水色の小点が現れる。
翅裏の地色は黒褐色で、色調は翅表よりやや明るくなる。斑紋構成は翅表と同様な淡水色斑が配置する。
タイワンアサギマダラに類似する。本種ヒメタイワンアサギマダラの後翅第2、3室中央部には淡水色の小点があるが、タイワンアサギマダラではこれを欠く。