エインドホビイルリマダラ♂ (ボルネオ) Euploea eyndhovii strix
Lesser Striped Black Crow (Borneo)
種分布:南ミャンマー、南タイ、南インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、パラワン
記録:2020/2/21
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)
Lesser Striped Black Crow (Borneo)
種分布:南ミャンマー、南タイ、南インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、パラワン
記録:2020/2/21
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)
♂♀類似斑。♂の前翅表面に横長の暗褐色性斑が1本ある。
表示亜種 strix ♂ (ボルネオ)
亜種strixの分布:ボルネオ
主に低山地に棲息し、樹林地で見られる。山道の林縁や林内を飛翔したり、葉に静止していたりする。陽が当たる場所より、日陰で見られることが多い。渓流沿いでは見られず、吸水や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は緩やかで、飛翔中は濃紺色に見える。ルリマダラやアルゲアルリマダラなどのルリマダラ類と混棲し、外観、生態共に類似する。生態から区別することは難しい。
棲息範囲は狭くない。個体数は少なくないが、まとまって見られる種類ではない。現地で意識していないと見逃し、採集品に入りにくくなる。
♂の前翅表面の地色は黒色で、暗紫色味を帯びる。前翅第2室に横長の暗褐色性斑が1本ある。他は無紋。後翅表面の地色は黒褐色で、前縁は灰色になる。後翅外縁の各室に2個の小灰白点が配列し、その上部に同色の線条が中央付近まで配置するが、個体により強弱が著しい。
♂の翅裏の地色は暗黒褐色。前翅後縁では灰色になり、その中に灰白色の長線条斑がある。前翅裏面では中室端とその外側に白色斑が3点配置し、下部の斑紋は長方形状になる。後翅裏面の中室端に白斑があり、それを囲むように白斑が配列する。その内、第2、3室の白斑は小さく目立たないことが多い。また、後翅外縁には翅表と同様に白斑が配列するが、翅表より明瞭に現われる。
アルゲアルリマダラのボルネオ産亜種 zonata、マレー半島産亜種 menetriesii と類似する。本種エインドホビイルリマダラの方が小形であること、♂の性標は細くて短いが、アルゲアルリマダラでは太くて長いことから区別できる。
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