ツマジロイチモンジ♂ (ラオス) Lebadea martha martha
Knight (Laos)
種分布:北インド、南中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、⼤スンダ列島、パラワン
記録:2015/5/3
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)
Knight (Laos)
種分布:北インド、南中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、⼤スンダ列島、パラワン
記録:2015/5/3
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)
♂♀類似斑。小型種。♀の後翅内中央の白帯は♂より細くなる。
表示亜種 martha ♂ (ラオス)
亜種marthaの分布:南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア
他亜種 rufulus 分布:ランカウイ→♀
他亜種 rufulus 分布:ランカウイ→♀
低地から600m程度の低山地に生息し、標高が高くなると見られない。村落近辺の2次林や山地の樹林地で見られ、林縁を飛翔していたり、葉に静止していたりする。渓流沿いでは見られず、吸水個体も観察していない。動物性ベイトに誘引されない。
飛翔は活発でなく、飛翔中は茶褐色に見える。細枝が込み入った付近の葉上に静止していることが多く、目立たない。イチモンジチョウ亜科の種類であるが、所によりヒイロトラフシジミ(Rapala iarbus)やフシギノモリノオナガシジミ(Drupadia ravindra)と混生し、生活環境はこれらシジミチョウの生息地と類似する。本種の個体数は少なくないが、目立たないので見逃しやすい。
バンビエンでは1月の寒期でも見られたので、おそらく通年で発生しているものと思われる。
季節変異、地理的変異が大きい。
翅表の地色は茶褐色~褐色で、♂の前翅翅頂部は白色になる。前後翅を通じ、亜外縁に黒線で縁取られた波状白斑が配列する。また、前後翅を通じ白斑からなる白帯が中央に配置し、前翅では翅頂から半円状白斑が並び中央白帯に第2~4室付近で接する。中央白帯の内側は、褐色線条で囲まれた斑紋が配置する。後翅表面の中央白帯の外側には、褐色斑が並列する。
翅裏の地色は灰褐色で、斑紋構成は翅表と類似する。
中央白帯はインドシナの亜種では比較的明瞭であるが、マレー半島では細まりボルネオでは目立たなくなるなど、南下するにつれ細くなる傾向がある。
本亜種の中央白帯は、他亜種より太く目立つ傾向がある。表示個体は雨期のものであるが、本亜種の乾季の個体は地色が淡く斑紋が減退する。
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