コガネギンスジミツオシジミ♂ (北・中央タイ) Catapaecilma subochrea subochrea
Yellow Tinsel (Thailand)
種分布:ミャンマー、北・中央タイ
記録:2016/3/8
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)
Yellow Tinsel (Thailand)
種分布:ミャンマー、北・中央タイ
記録:2016/3/8
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)
♂♀異斑。小型種。♀の翅表のルリ色部は基部側に退行する。
表示亜種 subochrea ♂ (北・中央タイ)
亜種subochreaの分布:ミャンマー、北・中央タイ
低地から500m程度の低山地で棲息を確認している。村落近辺の2次林際の草地で静止していたり、耕作地周辺の小川で吸水していたりする。動物性ベイトに誘引される。
飛翔は速く、飛翔中は小さい暗色個体にしか見えず種類は認識できない。飛翔しても直ぐ地表や木の葉に静止する。棲息地で吸水個体を確認していると、知らないうちにネットに止まっていることが何度かあり、短距離飛翔してどこかに止まる奇妙な生態を示す。
タイ北部では乾季の暑期に多く見られ、フタオチョウやノミウスオナガタイマイが吸水に現われる場所で混在する。これらの種類と同所的に吸水するが、種類ごとにかたまって吸水するので本種の位置は離れていることが多い。また、ギンスジミツオシジミと同所的に混棲するが、この場合は吸水中も混在していることが多い。個体数は本種コガネギンスジミツオシジミの方が多い。
本種の棲息地は限定され、生活圏自体が狭い。棲息地では個体数は多い。乾季の3月では多数発生していたが、環境が変わる他の時期では同一場所でも見られなかった。
♂の翅表の地色は藤色。前翅表面外縁は細い褐色帯が縁取り、後翅は前縁から外縁に前翅より太い褐色帯が縁取る。前後翅共に、裏面の斑紋が不鮮明に浮き出る。後翅肛角の第1~2室外縁では細い灰白色が現われ、その内側第1b室に淡橙色と淡灰色斑が不鮮明に現われる。第1~3脈の先に細い尾状突起があり、中央の尾状突起が最も長い。
翅裏の地色は淡黄褐色で、前後翅共に外縁に銀灰色の縁取りがある。また、前後翅共に銀線条と褐色斑が組み合わされた斑紋が複雑に現われる。
ギンスジミツオシジミと類似する。翅裏の地色は本種ギンスジミツオシジミでは淡黄褐色であるが、ギンスジミツオシジミでは灰褐色である。
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