タイワンシロチョウ♀ (ボルネオ) Appias lyncida enarete
Chocolate Albatross (Borneo)
種分布:南中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、小スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2017/9/7
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

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タイワンシロチョウ♀ 表面 (ボルネオ)

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タイワンシロチョウ♀ 裏面 (ボルネオ)


♂♀異斑。♂の翅表の地色は白色。

表示亜種 enarete ♀ (ボルネオ)
亜種enareteの分布:ボルネオ→♂
他亜種1 eleonora 分布:北インド、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、ラオス→♂、ベトナム
他亜種2 gellia 分布:北スラウェシ→♂, →♀

低地から1,000m程度の中山地に生息し、村落付近や樹林地の草地、林縁などで見られる。♀も♂と同所的に生息し、林縁を飛翔したり、吸蜜にきたりする。吸水に現われる♀や動物性ベイトに誘引される♀は観察していない。
♀は♂より見かける機会は少ない。

♀の翅表の地色は黒褐色で、前翅中央付近第1a室~第5室は細長い白斑が配置し、中室は不鮮明な白斑が現れる。後翅表面の基部から各室の外縁付近まで淡黄色味を帯びる白斑が配置し、翅脈は黒褐色になる。
翅裏の地色は黒褐色。翅表と類似した構成で白斑が現れるが、後翅裏面の外縁側は一様に太い黒褐色帯になる。また後翅基部側を中心に黄色部が広がる。
本亜種♀の後翅裏面外縁の黒褐色帯は、マレー半島以北の亜種に比べ、太く明瞭になる。