ベニモンアゲハ♀ (ラオス) Pachliopta aristolochiae goniopeltis
Common Rose (Laos)
種分布:インド、南・東中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、台湾、八重山諸島、マレー半島、ジャワ、小スンダ列島

記録:2016/3/23
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

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ベニモンアゲハ♀ 表面 (ラオス)

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ベニモンアゲハ♀ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。♀は♂より大型。色彩斑紋はほとんど同じであるが、♀の翅型は幅広く、前翅は丸みを帯び、地色は灰色味をおびるので、印象はかなり異なる。

表示亜種 goniopeltis ♀ (ラオス)
亜種goniopeltisの分布:ミャンマー、タイ→♂、ラオス、ベトナム
他亜種 asteris 分布:マレー半島、ランカウイ→♂

低地から1,000m以下の低山地に棲息地が多い。高標高側では少なくなる。♀も♂と同所的に棲息する。吸水や動物性ベイトに誘引される♀は殆ど見られず、草地を飛翔していたり、吸蜜に現われたりする。
♀も♂より見かける機会は少ないが、個体数がかなり少ないということはない。

♀の翅表の地色は茶灰白色で、前翅の翅脈と翅脈間は褐色になる。後翅表面外縁から外中央付近までの地色は黒褐色で、亜外縁にくすんだピンク色紋を現わす。中室の下部には、♂と同様に大きな白斑が並ぶ。
♀の翅裏は♂と類似し、特に後翅裏面は翅型以外は殆ど同じである。