ホリシャルリマダラ♀ (台湾) Euploea tulliolus koxinga
Dwarf Crow (Taiwan)
種分布:南中国、台湾、南ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、小スンダ列島、ニューギニア、北東オーストラリア

記録:2018/6/12
場所:宝来、台湾 (Baolai, Taiwan)

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ホリシャルリマダラ♀ 表面 (台湾)

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ホリシャルリマダラ♀ 裏面 (台湾)


♂♀異型、類似斑。♂の前翅後縁は著しく湾曲し、弧状を呈する。

表示亜種 koxinga ♂ (台湾)
亜種koxingaの分布:台湾→♂
他亜種 aristotelis 分布:北ボルネオ→♂

低地から低山地に生息地が多く、1,300m程度の中山地でも見られる。♀も♂と同所的に生息し、樹林地の林縁を飛翔したり、葉に静止していたりする。飛翔中の♂♀の差は印象に残っていないが、採集結果から推定すると、現地で♂♀の区別は難しく♀の飛翔も緩やかで♂と同じように見える。
♀の個体数は少なくないが、♂より見かける機会はやや少ない。

♀の翅表の地色は黒褐色。前翅亜翅頂部に白斑があり、前縁から中室端、外縁下部にかけて白斑列が斜めに並ぶ。加えて中室端下部から後縁に白斑列があり、後翅表面中央の直線状白帯に連なるように配列する。前翅表面の第2室に黒斑があり、外縁に淡橙斑がある。後翅表面の外縁に橙斑が並び、その内側にも橙斑が並んで第2室には黒斑が現われる。
♀の翅裏の地色は草色。斑紋構成は翅表と類似するが、前後翅外縁の斑紋は灰白色になる。また、前後翅の白斑列は、内側に茶褐色の縁取りを伴う。