オニシロシタセセリ♀ (ボルネオ) Tagiades parra parra
Straight Snow Flat (Borneo)
種分布:北インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島、大スンダ列島

記録:2019/3/16
場所:コタキナバル、ボルネオ、マレーシア (Kota Kinabalu, Borneo, Malaysia)

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オニシロシタセセリ♀ 表面 (ボルネオ)

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オニシロシタセセリ♀ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。♀はやや大型で翅型は、丸味を帯びる。

表示亜種 parra ♂ (ボルネオ)
亜種parraの分布:ボルネオ、スマトラ、ジャワ

低地から600m程度の低山地に棲息地が多く、標高が高くなると見かけなくなる。樹林地の林縁で葉上に静止していたり、吸蜜に現われたりする。渓流沿いや吸水にくる個体は観察していない。動物性ベイトに誘引されない。
飛翔は速いが、直ぐに葉上に静止することが多い。ガナシロシタセセリなど、他のシロシタセセリ属の種類と混棲する。生態は互いに類似しているので、生態から区別するのは難しい。
棲息地は限定的でない。稀な種類ではないが、まとまって見られる種類ではない。

翅表の地色は黒褐色で、前翅前縁に3個の小白点が縦に並ぶ。後翅表面の外中央から肛角部に白斑が広く現われ、白斑先の第4、5、6室に黒斑が配置する。また、白斑の外縁にも黒斑が並ぶ。
前翅裏面の地色は黒褐色で、基部側は灰色味を帯びる。前縁に翅表と同様に3個の小白点が並ぶ。後翅裏面は広く白色部が占め、肛角部には翅表と同様に黒斑が並ぶ。
ガナシロシタセセリに類似する。後翅表面第6室の黒紋は、本種オニシロシタセセリでは第7脈の基部より外側に近く、第4、5、6室の黒紋がほぼ直線状に並ぶ。また、後翅の白色部はガナシロシタセセリより広い。