ビロードマネシアゲハ♂ (ラオス) Chilasa slateri marginata
Blue-Striped Mime (Laos)
種分布:シッキム、アッサム、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、北ボルネオ、北スマトラ

記録:2017/3/13
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

170421Eb03mSW
ビロードマネシアゲハ♂ 表面 (ラオス)

170421Eb04mSW
ビロードマネシアゲハ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。斑紋から♂♀の区別は困難である。
原名亜種slateri は、通常後翅亜外縁に白帯を現わさない。原名亜種より南に分布する亜種marginataは、後翅亜外縁に白帯を現わす個体が多い。しかし、原名亜種の中に白帯を現わす個体も同一場所で見られ、また、その逆に亜種marginataの中に白帯を現わさない個体も同一場所で見られる。このため、両亜種の差は型とする見方もある。ここでは別亜種との立場をとる。

表示亜種 marginata ♂ (ラオス)
亜種marginataの分布:中・南タイ、ラオス、中・南ベトナム
他亜種1 slateri 分布:シッキム、アッサム、ミャンマー、北タイ→♂、北ベトナム
亜亜種2 perses 分布:タイ半島部、マレー半島→♂、北スマトラ

低地から700m程度の低山地に生息地が多く、高標高側では見られなくなる。村落近くの樹林地や山地の自然林で見られ、林縁を飛翔する。渓流沿いでも見られ、吸水に訪れる。動物性ベイトに誘引される。
飛翔は緩やかで、ルリマダラ類に擬態している。飛翔中は褐色に青色が目立ち、ルリマダラ類と極めて紛らわしい。場所によってオオムラサキマネシアゲハと混生する。どちらもルリマダラ類に擬態しているが、本種の方が小型で、飛翔は弱い。個体数は両種共に多くないが、タイ北部では本種の方が多い印象がある。
発生は3月ごろの年1化である。タイやインドシナの北部では暑い乾季にあたる。

翅表の地色は黒色で、翅頂部から外縁は褐色味が強くなる。前翅中央の各室と中室端に淡青線条が配置する。本亜種は通常後翅亜外縁に白帯が現れる。
翅裏の地色は灰褐色で、前翅は無紋。後翅裏面亜外縁に白帯が現われ、通常翅表の白帯より幅広い。