アペックスベニホシイナズマ♂ (ラオス) Euthalia apex indosinica
種分布:中国海南、ラオス

記録:2018/3/23
場所:ノーンペット、ラオス (Nongpet, Laos)

181112Eb21SW
アペックスベニホシイナズマ♂ 表面 (ラオス)

181112Eb22SW
アペックスベニホシイナズマ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀異斑。♀は前翅表面に大きな白帯をもつ。

表示亜種 indosinica ♂ (ラオス)
亜種indosinicaの分布:ラオス→♀

ラオスで採集した2例しかデータはないが、標高1,100m程度の中山地で見られた。自然林内の日陰の林道に散布した動物性ベイトに誘引された個体。3月下旬で朝はまだ寒い時期であったが、気温が上がると飛翔が見られた。この時期はまだ種類数は少なく、他にはシロスジシジミタテハが同時期の種類として見られた。
飛翔は速く、地表付近を滑空するように飛翔した。飛翔中は黒褐色に見え、ベニホシイナズマと類似する。生息地は限定され、個体数は少ない。

♂の翅表の地色は黒褐色で、ベニホシイナズマと酷似する。区別点は、
本種アペックスベニホシイナズマは、(1)後翅肛角部が突出する。(2)前翅表面第5室の亜外縁部の白紋が第4・6室の白紋よりやや外側に位置する。(3)後翅表面と裏面の明瞭な赤紋は、第5・6・7室に現れる3個のみである。(4)後翅裏面第7室の赤紋は、第6室の赤紋よりわずかに内側に位置し遠く離れない。