リュウキュウムラサキ♂ (ボルネオ) Hypolimnas bolina phillipinensis
Great Eggfly (Borneo)
種分布:西はマダガスカルからインド、南中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン、ニューギニア、北・東オーストラリアまで広範囲に分布する。

記録:2018/2/22
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)

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リュウキュウムラサキ♂ 表面 (ボルネオ)

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リュウキュウムラサキ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀異斑。移動性が強い種類で、各地で亜種の混在が生じ、変化している。このため、地域変異、個体変異共に著しい。

表示亜種 phillipinensis ♂ (ボルネオ)
亜種phillipinensisの分布:ボルネオ、パラワン、フィリッピン
他亜種1 jacintha 分布:マダガスカル、インド、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、ランカウイ→♀、マレー半島、スマトラ
他亜種2 bolina 分布:小スンダ列島、スラウェシ→♀、北モロッカ、ニューギニア、ソロモン、オーストラリア

低地から1,000m以下の低山地に棲息地が多く、サバでは、キナバル山麓の1,600m程度の高地側でも見られた。村落近くの樹林地や2次林に棲息し、♂は林道などの背丈より高い先端の葉上でテリを張っていることが多く、人の気配で飛び立ち再び戻ってきて同じところでテリを張ることを繰り返す。渓流沿いでは殆ど見かけず、吸水個体も殆ど見かけない。動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は力強く、飛翔中は紺色が目立つ。棲息地は広く、個体数は比較的多い。発生時期は、殆ど通年にわたって見られる。

ボルネオは、本来、タイ、ラオス等の亜種jacinthaの分布圏であるが、亜種phillipinensisが侵入し、変異を見せていたところに原名亜種が侵入しつつあり、各型が見られる。亜種としてはphillipinensisに分類される。♂の翅表の白紋は不明瞭ながら大きく、表面は青紫の幻光を帯びる。前後翅表面亜外縁の小白点列は不明瞭になり、ここまでjacinthaの影響がでている。一方、翅表外縁の黄帯は殆ど現れず、原名亜種の影響がある。