スミナガシ♂ (スラウェシ) Dichorragia nesimachus pelurius
Constable (Sulawesi)
種分布:ヒマラヤ、南・東中国、台湾、日本、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2018/9/11
場所:パル、スラウェシ、インドネシア (Palu, Sulawesi, Indonesia)

181107Eb05SW
スミナガシ♂ 表面 (スラウェシ)

181107Eb06SW
スミナガシ♂ 裏面 (スラウェシ)


♂♀類似斑。スラウェシ産は他亜種より大型になり、前翅端が尖る。

表示亜種 pelurius ♂ (スラウェシ)
亜種peluriusの分布:スラウェシ
他亜種 formosanus 分布:台湾→♂→♀、沖縄諸島

低山地から1,000m程度の低山地で見られ、主として樹林地に生息する。林縁や林道を飛翔し、葉の先端でテリを張る。
パルの観察では、標高1,000m前後の自然林で生息を確認できた。樹林地の林縁を飛翔したり、林道に染み出た水に吸水に現われた。また、動物性ベイトに誘引された。飛翔は迅速など、生態は他亜種と差異は感じない。また、パルの生息地ではインケルタダマシヒカゲと同所的に生息していた。
生息地は限定され、個体数は多くない。見られる機会は散発的である。

スラウェシ亜種の斑紋は台湾、沖縄諸島亜種formosanusと大差ないが、後翅表面亜外縁の青色紋列は濃色になり、中央の青色紋は濃紺色になる。
翅裏の斑紋も亜種formosanusと大差ないが、後翅裏面の亜外縁の地色はやや淡色になり、亜外縁の青色紋列は明瞭になる。また、後翅中央付近の淡線条斑はより明瞭に現われる。