ヘニンギアカザリシロチョウ♂ (北ボルネオ) Delias henningia pandemia
Malayan Jezebel (Borneo)
種分布:北ボルネオ、フィリピン、パラワン
記録:2019/7/22
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
Malayan Jezebel (Borneo)
種分布:北ボルネオ、フィリピン、パラワン
記録:2019/7/22
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)
♂♀類似斑。♀の後翅表面内縁から第3室と中室半ばまで黄色部が広がるが、♂の黄色部は第2室までで第3室と中室には延びない。
表示亜種 pandemia ♂ (北ボルネオ)
亜種pandemiaの分布:北ボルネオ→♀、パラワン
サバでは低地から1,000m以下の低山地に生息地が多く、高標高側では見られなくなる。樹林地の広い林道など空間がある林縁で飛翔したり、吸蜜に現われたりする。渓流沿いでは見られず、吸水や動物性ベイトに誘引された例は観察していない。
飛翔は緩やかで、樹林上方など高所を飛翔することが多い。飛翔中は白に黄色が目立つ。ヘレナキシタアゲハやルリオビアゲハと同所的に飛翔し、時により同一地点で吸蜜する。大きさも飛び方も異なるが、黒、白、黄、青など鮮やかな配色が見られるのは熱帯ならではである。
生息地は限定的で、個体数は多くない。サバのマムート近辺では比較的多いが、時期により増減が大きい。年間の発生時期は未確認であるが、サバでは2~3月、5~7月に見られた。この中では3月が多かった。
♂の翅表の地色は黒色で、前翅前縁から亜外縁の各室に灰白色の線条斑が配置する。この線条斑は下方ほど短くなり、肛角では斑紋になる。前翅中室端に白斑が現れる。♂の後翅表面内縁から第2室まで黄色部が広がり、中央の各室に灰白色の線条斑が配置する。
♂の翅裏の地色は黒色。前翅の斑紋は翅表と殆ど同様であるが、前縁中央から肛角にかけて灰白色斑が線状に並ぶ。後翅裏面の斑紋はアカネシロチョウ型で、黄色斑が広範に配置し、基部に赤色帯が現れる。
アカネシロチョウに類似する。ヘニンギアカザリシロチョウの後翅裏面基部の赤色帯は第8室で消失する。後翅表面内縁の黄色部は第2~3室および中室の一部まで広がり、一般により濃色である。
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