エサキキチョウ♂ (台湾) Eurema alitha esakii
Scalloped Grass Yellow (Taiwan)
種分布:台湾、大スンダ列島、小スンダ列島、スラウェシ、モロッカ、フィリッピン、ニューギニア

記録:2019/7/6
場所:埔里、台湾 (Puli, Taiwan)

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エサキキチョウ♂ 表面 (台湾)

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エサキキチョウ♂ 裏面 (台湾)


♂♀類似斑。♀の地色は淡黄色になる。地理的変異は極めて大きい。

表示亜種 esakii ♂ (台湾)
亜種esakiiの分布:台湾
他亜種 zita 分布:北スラウェシ→♂

低地から1,000m程度の中山地に棲息地が多く、樹林地付近の草地で飛翔していたり、吸蜜していたりする。地面の留水で吸水する姿も見られる。
飛翔は緩やかで、飛翔中は濃黄色に見える。台湾では、キチョウタイワンキチョウと同所的に混棲する。台湾亜種は他のキチョウ類と外観が似ているので、棲息地での区別は難しい。個体数はタイワンキチョウが多く、本種は少ない。

全ての季節型を通じ、♂の翅表の地色は濃黄色。前翅翅頂から外縁にかかる黒帯は濃黒色。前翅の縁毛は肛角部を除き、ほとんど黒褐色。夏型では、前翅前縁に黒い縁取りが現れる。キチョウでは夏型でも、この黒い縁取りは現れない。後翅は第3室外縁部でやや角張り、キチョウに類似する。
翅裏の地色も濃黄色で、淡褐色の斑紋が散在する。前翅裏面中室内の斑紋は、最も発達した場合で2個。 ♂翅表の地色、翅形においてキチョウに最も類似する。キチョウの縁毛は前後翅共に黄色で、表面の黒縁との対比で縁毛の黄色は目立つ。