アレステニセムラサキツバメ♂ (ラオス) Flos areste areste
Tailless Plushblue  (Laos)
種分布:ネパール、北インド、南中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島

記録:2017/5/16
場所:ノーンヘット、ラオス (Nonghet, Laos)

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アレステニセムラサキツバメ♂ 表面 (ラオス)

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アレステニセムラサキツバメ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀異斑。♀の翅表の青紫斑は中央から基部に限られる。

表示亜種 areste ♂ (ラオス)
亜種aresteの分布:ネパール、北インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス→♀、ベトナム、マレー半島

標高1,000m~1,400m程度の中山地に生息地が多く、低標高側では見かけなくなる。主に樹林地で見られ、カシ類が混在する高木林でゼフのように葉上に静止する。渓流沿いでは見られず、吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
♂の飛翔は速く、樹冠上を飛び出しまた近辺の葉上に静止する。下から見上げることが多く、飛翔中は黒色に見える。フルギダニセムラサキツバメやアドリアナニセムラサキツバメと同所的に混飛し、同じように飛翔するので種名の区別は難しい。
生息地は限定的で、個体数は多くない。

♂の翅表の地色は輝きがある青色で、外縁に細い黒縁が縁取る。後翅第2、3脈の先に、尾状突起状の極短い突起が認められる。
♂の翅裏の地色は淡褐色。前翅裏面の外縁は灰褐色で縁取られ、中央に灰褐色帯と同色の線条が円弧状に配置し、中室に灰褐色の小斑が2個配置する。後翅裏面の地色は淡褐色で、基部側は濃色になる。後翅裏面外縁~亜外縁は灰褐色帯になり、灰褐色帯中央に褐色線が配置する。また、内中央は淡灰褐色帯になり、細い褐色線条が複雑に配置する。