サトオオイナズマ♀ (ラオス) Lexias pardalis jadeitina
Common Archduke (Laos)
種分布:南ミャンマー、タイ、ラオス、マレー半島、ボルネオ、スマトラ、スラウェシ、フィリッピン

記録:2017/3/14
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

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サトオオイナズマ♀ 表面 (ラオス)

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サトオオイナズマ♀ 裏面 (ラオス)


♂♀異型・異斑。♂は後翅表面下部に太い青色帯を現わす。

表示亜種 jadeitina ♀ (ラオス)
亜種jadeitinaの分布:タイ半島部、北インド、ミャンマー、タイ→♂、ラオス、中・南ベトナム

♀も♂と同所的に棲息する。♂と同様に林内の薄暗い樹林内で見られ、地表近くでよく見られる。♀も吸水に現われるが、吸水に現われる数は♂より少なく、腐果にくる数の方が多い印象がある。飛翔は緩やかで、♂より大きいことと、斑紋が異なることから♂♀の区別は容易である。♀の個体数は♂とほぼ同数で、♀が少ないという印象はない。

♀の翅表地色は茶褐色型と黒褐色型の2型がある。斑紋構成は同様であるが斑紋の色は差異があり、茶褐色型の斑紋は茶色味を帯び、黒褐色型の斑紋は黄色味を帯びる。前翅表面亜外縁の各室に斑紋が配列し、中央に大きな斑紋が斜めに配置する。また、中室とその上方に斑紋が配置する。後翅表面外縁の各室に斑紋が配列し、外中央、中央、内中央に斑紋がそれぞれ横に配列する。
翅裏の地色は、茶褐色型では褐色で後翅は淡緑色を帯びる。黒褐色型では黒褐色に淡緑色を帯びる。斑紋構成は翅表と殆ど同様である。
ヤマオオイナズマと極めて類似するが、触角の先端は本種サトオオイナズマでは黄褐色部が現われるが、ヤマオオイナズマではこれを欠く。