クロベニモンアゲハ♀ (ボルネオ) Pachliopta antiphus acuta
Black Rose (Borneo)
種分布:ボルネオ、スマトラ、パラワン

記録:2020/3/1
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

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クロベニモンアゲハ♀ 表面 (ボルネオ)

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クロベニモンアゲハ♀ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。♀の翅型は丸味を帯びる。

表示亜種 acuta ♀ (ボルネオ)
亜種acutaの分布:ボルネオ→♂

ボルネオのサバでは低地から1,000m前後の中山地、キナバル山麓の1,600m程度の高地に棲息し、垂直範囲は広い。主として樹林地近辺の林縁や山道などの陽性の草地、明るい疎林等を緩やかに飛翔したり吸蜜に現われたりする。
個体数は少なくないが、見かける数はベニモンアゲハより少ない。♀の見かける数は♂よりやや少ないが、極端に少ないということはない。

♀の翅表の地色は黒色であるが、♂より淡色味を帯びる。他は♂と同様であるが、後翅外縁の暗赤斑は♂よりやや明瞭に現われる。
♀の翅裏も♂と類似し、全体の色調が♂より淡色味を帯びる。また、♀の後翅外縁の暗赤斑は♂よりやや大きく明瞭に現われる。