トビイロベニホシイナズマ♀ (ラオス) Euthalia evelina annamita
Red-Spot Duke (Laos)
種分布:インド、スリランカ、南中国、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録:2017/1/4
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

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トビイロベニホシイナズマ♀ 表面 (ラオス)

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トビイロベニホシイナズマ♀ 裏面 (ラオス)


♂♀異斑。♀の前翅翅頂部の突起は♂より強く、翅型は横長になる。

表示亜種 annamita ♀ (ラオス)
亜種annamitaの分布:北東タイ、ラオス→♂、ベトナム
他亜種1 compta 分布:タイ半島部、マレー半島→♀
他亜種2 magama 分布:ボルネオ→♂

平地から800m程度の低山地の2次林に生息する。村落近辺の疎林や樹林地の林縁で飛翔したり、木の葉に静止していたりする。渓流沿いでは見られず、動物性ベイトに誘引された例は観察していない。パイナップルトラップに誘引される。
♀も♂と同所的に生息し、木の葉に静止していることが多い。飛翔等生態は♂と同様で、生態から♂♀を区別することは難しい。♀の個体数は♂と同数程度見られ、♀の方が少ないという印象はない。

♀の翅表の地色は黒褐色で、♂より灰色味を帯びる。♀の翅表の前後翅を通じ、中央から外縁まで灰白色帯が占める、前翅の灰白色帯の方が後翅より明瞭に現われ、灰色味が強い。また、灰白色帯出現の強弱は亜種により変化する。
♀の翅裏の地色は灰白色で、斑紋構成は♂と類似する。♀の前翅裏面にも翅表と同様な灰白色帯が現われ、通常♂より明瞭である。