カレンキララシジミ♂ (北タイ) Poritia karennia karennia
記録:2015/3/7
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)
Karen Gem (Thailand)
種分布:ミャンマー、北タイ記録:2015/3/7
場所:チェンダオ、タイ (Chaing Dao, Thailand)
♂♀異斑。♀の翅表は青色部を欠く。
表示亜種 karennia ♂ (北タイ)
亜種karenniaの分布:ミャンマー、北タイ
チェンダオ近郊の標高600m程度の低山地で得られた1♂しかデータはないが、自然林の林縁の葉に静止していた個体。翅を閉じて静止していたが、キララシジミ属の種類ということは分かった。種名はわからなかったので急いで採集。種名は展翅して他の種類と比較するまでよくわからず、最終的にはシジミ類に詳しい方に同定していただいて確定させた。
棲息地は限定的で個体数は少ない。タイでは本種の♀は未記録なので、本個体採集後、同時期に何回か調査に訪れたが♂も♀見かけることはなかった。採集した場所は、他のキララシジミ属の種類も殆ど見かけず、エリキノイデスキララシジミの♀を1頭採集しただけであった。結局、偶然に出会うしかない稀種である。
♂の翅表の地色は黒色。前翅表面第1室の基部から外縁付近と、第2、3室の中室外側に青色部が占める。後翅表面は、前縁を除き青色部が広がる。他は前後翅共に無紋。
♂の翅裏の地色は灰白色で、キララシジミ型の線条斑が多数配置する斑紋を現わすが、一般に斑紋の出現は弱い。前翅裏面肛角に橙斑を含む黒斑が配置する。同様に後翅裏面肛角に橙斑を含む黒斑が配置する。
♂はヒューイットソンキララシジミに類似する。本種の翅表青色部は狭く、翅裏の斑紋の出現は弱い。
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