ヒメフタオツバメ♂ (台湾) Spindasis kuyaniana kuyaniana
記録:1971/7/14
場所:南山渓、台湾 (Nanshanxi, Taiwan)
種分布:台湾の特産種
記録:1971/7/14
場所:南山渓、台湾 (Nanshanxi, Taiwan)
本個体は台湾南山渓で1971年に採集したものである。当時は規制はなかったが、現在は採集禁止になっている。
♂♀異斑。♀の翅表は、♂の翅表に見る濃青斑を欠く。
表示亜種 kuyaniana ♂ (台湾)
亜種kuyanianaの分布:台湾
1971年に採集した1♂しかデータはなく、当時の記憶は殆ど残っていない。採集場所から推測すると、台湾中部の樹林地に棲息するものと思われる。近年では、埔里近郊で1,000m前後の樹林地で見かけたことはないので、棲息地は限定されるものと思われる。1971年の同じ採集日にシャマキマダラルリツバメも採集しているので、シャマキマダラルリツバメと混棲するものと思われるが、再確認を要する。
♂の翅表の地色は黒色で、前翅中央と後翅中央から下方にかけて濃青斑が現われる。後翅肛角部に橙斑があり、橙斑の中に金色を伴う黒点が配置する。後翅第1脈と第2脈の先に細い尾状突起が現れる。
♂の翅裏の地色は黄色で、キマダラルリツバメ型の黒線条が配置する。翅裏の斑紋構成はロヒタキマダラルリツバメに類似するが、黒褐色線条内の金色線条は、本種では後翅内縁部を除き黄色になる。また、後翅裏面肛角部には、表面と同様に黒点と橙斑が配置する。
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