ミズベセセリ♂ (ラオス) Pithauria stramineipennis stramineipennis
Light Straw Ace (Laos)
種分布:北東インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島、スマトラ

記録:2015/9/29
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

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ミズベセセリ♂ 表面 (ラオス)

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ミズベセセリ♂ 裏面 (ラオス)


♂♀類似斑。♀は後翅表面の毛束が疎らになる。

表示亜種 stramineipennis ♂ (ラオス)
亜種stramineipennisの分布:北東インド、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、マレー半島、スマトラ

低地から低山地に生息地が多く、渓流沿いの小川付近を飛翔したり、吸水にきたりする。
飛翔は速く、飛翔中は褐色に見える。斑紋等は殆どわからないので、種名の判別は難しい。エグリバセセリ等と同所的に生息し、吸水に現われる。個体数は少ない種類ではないが、まとまって見られる種類ではない。

翅表の地色は黒褐色で、♂は前翅基半部と後翅中央部に淡黄白色の毛束が密に配置する。前翅中央第2、3室に淡黄白斑が現われ、第6、7室にも淡黄白斑が現われる。また、前翅表面中室端に小淡黄白斑が配置する。後翅表面の前縁は淡黄白色になるが、毛束以外は無紋。
翅裏の地色は茶褐色。前翅中央から基部は黒褐色になり、前翅後縁は灰白色部が占め、これ以外は黄褐色の短毛が配置する。前翅裏面の斑紋配置は表面と殆ど同じであるが、中室端の淡黄白斑は大きく境界が不鮮明になる。後翅裏面は全面に黄褐色の短毛が現われ、外中央第5、6室に不鮮明な淡黄白斑が配置する。
マルセナミズベセセリと類似する。本種の♂は前翅表面の性標を欠くが、マルセナミズベセセリの♂は前翅表面に性標がある。また、ウスグロミズベセセリと類似する。本種の後翅表面の毛は淡黄白色で、ウスグロミズベセセリより目立つ。本種の前翅裏面中央から後縁は灰白色部が占めるが、ウスグロミズベセセリでは灰白色とならない。