ニヌスカザリシロチョウ♂ (北・西ボルネオ) Delias ninus parthenia
Malayan Jezebel (North/West Borneo)
種分布:マレー半島、ボルネオ、スマトラ
記録:2019/7/15
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)
Malayan Jezebel (North/West Borneo)
種分布:マレー半島、ボルネオ、スマトラ
記録:2019/7/15
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)
亜種による斑紋の変化が大きい。
♂♀類似斑。♀は大型で、♀の前翅表面の中央に灰白色斑が明瞭に現われるが、♂ではこれが不鮮明になる。また、♀の後翅表面中央から内縁に淡黄白色部が広く現れるが、♂ではこれが内縁に限定される。
♂♀類似斑。♀は大型で、♀の前翅表面の中央に灰白色斑が明瞭に現われるが、♂ではこれが不鮮明になる。また、♀の後翅表面中央から内縁に淡黄白色部が広く現れるが、♂ではこれが内縁に限定される。
表示亜種 parthenia ♂ (北・西ボルネオ)
亜種partheniaの分布:北・西ボルネオ
低山地から、ボルネオでは標高1,000~1,600m程度の山地で生息を確認している。主として樹林地に生息し、林縁を飛翔したり、吸蜜に現われたりする。渓流沿いではあまり見られないが、山道の留水で吸水する個体を観察している。動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は緩やかで、飛翔中は黒色に赤紋が目立つ。ボルネオでは、キナバル山麓の高標高側でキナバルカザリシロチョウやカルデナトガリシロチョウと混生し、同所的に吸水する。飛翔中の本種は黒色味が強いので、白色味が強い他2種と区別は難しくない。各種類共に個体数は少ない。
翅表の地色は黒色で、前翅外中央の各室に配色斑が不鮮明に配置する。また、前翅中室端に波状灰白斑が配置する。♂の前翅表面基部から中央付近に、灰白斑が不鮮明に現われる。後翅表面第7室付近の基半部は鮮やかな赤斑が配置する。本亜種partheniaの♂後翅表面下部では、原名亜種に見る黄色斑は減退し、内縁の下部に淡黄白斑として現れる。
翅裏の地色は淡黒色~黒褐色で、前翅裏面の斑紋は表面と殆ど同様である。後翅裏面の基半部には赤色斑が配置し、周囲を黒色帯が取り囲み、その下部の各室は外縁を除き淡黄色部が占める。
斑紋はアカリスカザリシロチョウに類似するが、ボルネオには分布しないので現地で混同することはない。
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