ルリタテハ♂ (ボルネオ) Kaniska canace maniliana
Blue Admiral (Borneo)
種分布:インド、中国、朝鮮半島、日本、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、大スンダ列島、スラウェシ、フィリッピン

記録: 2020/3/3
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)

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ルリタテハ♂ 表面 (ボルネオ)

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ルリタテハ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。本亜種♀の表面中央のルリ帯は、♂より更に幅広い。

表示亜種 maniliana ♂ (ボルネオ)
亜種manilianaの分布:ボルネオ
他亜種1 canace 分布:インド、中国、台湾→♂、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム
他亜種2 perakana 分布:マレー半島→♂

ボルネオのサバでは、キナバル山麓の1,300~1,600m程度の高標高側で見られ、低標高側では棲息を確認していない。樹林地の林縁や山道を飛翔したり、地表に静止していたりする。他亜種と同様に飛翔は速く、飛翔中はルリ帯が目立つ。棲息地は限定的で、個体数は多くない。静止個体は気配に敏感で、近づくと飛び去ることが多いので、目撃個体数より採集個体数は少ない。

ボルネオ亜種の前翅表面前縁中央のルリ紋は白色味が弱い。表面中央のルリ帯は前後翅共に幅広く、マレー半島亜種perakanaよりも更に広い。特に、前後翅共にルリ帯の上方が幅広くなる。
本亜種の翅裏の地色、斑紋共に他亜種と大差ない。