アエギストガリシロチョウ♂ (北スラウェシ) Appias aegis polisma
Eastern Forest White (North Sulawesi)
種分布:スラウェシ、ハルマヘラ、パラワン、フィリッピン

記録:2018/9/12
場所:パル、スラウェシ、インドネシア (Palu, Sulawesi, Indonesia)

181111Eb19SW
アエギストガリシロチョウ♂ 表面 (北スラウェシ)

181111Eb20SW
アエギストガリシロチョウ♂ 裏面 (北スラウェシ)


♂♀異斑。♀は前翅表面基半部が幅広く黒化し、外縁黒帯は前後翅共に著しく幅広くなる。スラウェシからフィリッピンにのみ分布する特異な種類。

表示亜種 polisma ♂ (北スラウェシ)
亜種polismaの分布:北スラウェシ

スラウェシのパル付近では、標高200~300m程度のビロマルで棲息を確認している。平坦な原生林内や原生林から流れ出る小川付近を飛翔したり、吸水に集まったりする。強い吸水性を示す。
飛翔は速くなく、飛翔中は白色に見える。パルエンシスメスシロキチョウリグネアクロテンシロチョウと混棲し、パルエンシスメスシロキチョウと同所的に吸水する。パルエンシスメスシロキチョウは原生林の林縁と原生林外の明るい疎林で見られ、本種アエギストガリシロチョウは原生林の林縁主体で、リグネアクロテンシロチョウは原生林内で見られる印象がある。
パル付近でも棲息地は限定され、局地的な巣類である。個体数は少ない。棲息地では、多くはないが必ずしも稀でない。

♂の翅表の地色は白色。前翅表面は、翅頂から中央付近まで黒色部が広がり、他は無紋。後翅表面は殆ど無紋であるが、外縁の翅脈は短く黒色燐を散布する。
♂の翅裏の地色は白色で、基部は淡黄色未を帯びる。前翅翅頂側は翅表と同様に黒色部が広がり、翅頂部は灰白色になる。後翅裏面は無紋。