パラカキンミスジ♂ (タイ) Pantoporia paraka paraka
Perak Lascar (Thailand)
種分布:アッサム、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、ランカウイ、マレー半島、ボルネオ、スマトラ、ジャワ、パラワン

記録:2014/9/29
場所:ムアンガイ、タイ (Mueang Ngai, Thailand)

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パラカキンミスジ♂ 表面 (タイ)

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パラカキンミスジ♂ 裏面 (タイ)


♂♀類似斑。♂は後翅表面の前縁に銀白色の金属光沢の性斑がある。

表示亜種paraka ♂ (タイ)
亜種parakaの分布:アッサム、南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、ランカウイ→♀、マレー半島、ボルネオ、スマトラ、ジャワ、パラワン

低地から1,000m以下の低山地に生息地が多く、標高が高くなると見かけなくなる。村落近辺の2次林周辺や樹林地の林縁などを飛翔したり、木の葉に静止していたりする。渓流沿いの個体や吸水個体は見かけず、動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は緩やかで、飛翔中は橙色が目立つ。所によりキンミスジと混生し、同所的に飛翔する。キンミスジは生息範囲が広いのであちこちで見かけるが、本種は村落近辺や低地側で見かける印象がある。個体数は本種の方が少ないが、稀な種類ではない。

翅表の地色は黒褐色で、斑紋は橙帯が配置するミスジ型。橙帯は太く明瞭で、前翅中室の橙帯は1本で、先端に向かって太くなる。前翅亜外縁には2本の橙色細線が翅端に沿うように現れ、後翅亜外縁には1本の橙色細線が同様に現れる。
翅裏の地色は淡褐色。斑紋構成は翅表と殆ど同じであるが、橙帯は太く境界が不鮮明になる。
キンミスジとサンダカキンミスジと類似する。本種パラカキンミスジの前翅表面亜外縁の細線は、細いが明瞭なオレンジ色である。一方、類似2種は不明瞭となるので区別できる。