オルメネスヒメチャバネセセリ♂ (ボルネオ) Halpe ormenes vistula
Dark Banded Ace (Borneo)
種分布:ミャンマー、タイ、マレー半島、ボルネオ、スマトラ

記録:2018/2/28
場所:ラナウ、ボルネオ、マレーシア (Ranau, Borneo, Malaysia)

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オルメネスヒメチャバネセセリ♂ 表面 (ボルネオ)

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オルメネスヒメチャバネセセリ♂ 裏面 (ボルネオ)


♂♀類似斑。♂は前翅中室端付近から後縁にかけて黒褐色線条の性斑をもつ。

表示亜種 vistula ♂ (ボルネオ)
亜種vistulaの分布:ボルネオ

ボルネオのサバでの観察例しかデータはないが、標高900m程度の低山地で見られた。原生林の林縁の葉に静止したり、道際に散布した動物性トラップに飛来したりする。渓流沿いの個体は観察していない。
飛翔中の個体は観察していないが、飛翔は速く、飛翔中は褐色に見えるものと思われる。ゼマヒメチャバネセセリと混棲するが、個体数は本種の方が多い。

翅表の地色は黒褐色で、前翅中室端、第2室と第3室に白斑が斜めに配列し、中室上に小白斑が配置する。前翅前縁中央付近には、小白斑が複数並ぶ。後翅表面中央には、不鮮明な黄褐色帯が斜めに配置する。また、前後翅を通じ基部から亜基部に黄褐色の長毛がある。
翅裏の地色は茶褐色で、前翅の斑紋構成は翅表と殆ど同様であるが、前翅亜外縁に淡黄褐色斑が不鮮明に配置する。後翅裏面の中央には淡黄白色の斜帯が配置し、太く明瞭に現われる。
ゼマヒメチャバネセセリと類似する。前翅表面第2室と第3室の白紋は、本種オルメネスヒメチャバネセセリでは離れて重ならないが、ゼマヒメチャバネセセリでは接近し重なる。また、ゼマヒメチャバネセセリの後翅裏面の白帯は外側で乱れる傾向がある。