カギバヒメイナズマ♀ (ラオス) Cynitia cocytus ambrysus
Lavender Count (Laos)
種分布:南中国、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム

記録:2017/3/10
場所:バンビエン、ラオス (Vang Vieng, Laos)

220421Eb09SW
カギバヒメイナズマ♀ 表面 (ラオス)

220421Eb10SW
カギバヒメイナズマ♀ 裏面 (ラオス)


♂♀異斑。♀は大型で前翅前縁中央に大きな白斑が現れるが、♂はこれを欠く。

表示亜種 ambrysus ♀ (ラオス)
亜種ambrysusの分布:南中国、北・東タイ、ラオス→♂、ベトナム

低地から700m程度の低山地に棲息地が多く、高標高側では少なくなる。主に樹林地で見られる。
♀も♂と同様な場所に棲息し、同様な生態を示す。また、パイナップルバイトに誘引された個体を観察している。♀の飛翔も♂と類似するが、♀は前翅の白斑が目立つので区別できることが多い。個体数は♀の方が少ないが極端に少ないことはなく、手持ちデータでは♂の約半数程度である。

♀の翅表の地色は焦げ茶色。♂の前後翅の外縁の灰褐色帯は♀では淡褐色帯になり、その内側に黒褐色線条が現れる。また、後翅の淡褐色帯の中程に、淡灰褐色線条が不鮮明に現われる。前翅表面中室端に大きな白斑が2個現われ、下部に白点が付随する。また、亜翅頂部に小白斑が現れ、中央第2室に白斑が、その上方に白点が配置する。前後翅共に中室内に褐色線条斑が現われる。
♀の翅裏の地色は黄土色で、後翅はやや淡色になる。斑紋構成は翅表と同様であるが、斑紋や線条斑は翅表より明瞭に現われる。後翅の褐色線条は内側で不鮮明に、外側で鮮明になる。