ウスムラサキシロチョウ♂ (マレー半島) Cepora nadina andersoni
Lesser Gull (Malay Peninsula)
種分布:南インド、シッキム、ブータン、南中国、台湾、ミャンマー、タイ、インドシナ、マレー半島、スマトラ

記録:2015/1/22
場所:キャメロンハイランド、マレー半島、マレーシア (Cameron Highlands, Malay Peninsula, Malaysia)

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ウスムラサキシロチョウ♂ 表面 (マレー半島)

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ウスムラサキシロチョウ♂ 裏面 (マレー半島)


♂♀異斑。♀の翅表は黒色部が広くなる。マレー半島亜種の♂後翅裏面は鮮黄色となり、一見別種かと思わせる。

表示亜種 annamensis ♂ (マレー半島)
亜種annamensisの分布:マレー半島
他亜種 eunama 分布: 台湾→♂, →♀

マレー半島の亜種は19マイルなど低山地で棲息を確認している。♂は樹林地を飛翔したり、渓流沿いの動物性トラップに誘引されたりする。
飛翔は他亜種と同様であるが、後翅裏面の黄色がよく目立つ。19マイルではアカエリトリバネアゲハが飛翔する渓流沿いで、バティクレスタイマイやタイワンシロチョウと共に吸水に現われる。個体数は多い方ではなく、他亜種と比べて稀である。

♂の翅表の地色は白色で、前翅翅頂部から外縁の黒色縁取りはタイ、インドシナの原名亜種より広く翅脈上の黒色線条はより内側に延びる。後翅表面外縁の縁取りも原名亜種より広く、翅脈上の灰黒線条も内側に延びる。また、後翅上縁と内縁は黄色味を帯びる。
♂の前翅裏面の地色は白色で、翅頂部から前縁は灰黒色になり、中室周りの翅脈も同色になる。翅頂部は黄色味を帯びる。後翅裏面は全面鮮黄色となり、よく目立つ。後翅の翅脈は灰黒色になる。