カルデナトガリシロチョウ♂ (ボルネオ) Appias cardena cardena
Yellow Puffin (Borneo)
種分布:タイ半島部、マレー半島、ボルネオ、スマトラ
記録: 2018/2/24
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)
Yellow Puffin (Borneo)
種分布:タイ半島部、マレー半島、ボルネオ、スマトラ
記録: 2018/2/24
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)
♂♀異斑。後翅表面外縁の黒色部は、♀では♂より幅広く強く現れる。前翅表面翅頂の黒色部も♀では太く現れる。
表示亜種 cardena ♂ (ボルネオ)
亜種cardenaの分布:ボルネオ
トガリシロチョウ属の中では、最も高地帯(1,000〜1,800m)に生息する種である。ボルネオのサバでは、キナバル山麓の標高1,600m前後の山地帯に生息し、低標高側では見られなくなる。主に自然林で見られ、樹林地の渓流沿いを飛翔したり吸水に現われたりする。
飛翔は比較的速く、飛翔中は白色に黄色が混ざるように見え、同所的に生息するバラカサカザリシロチョウに類似する。しかし、バラカサカザリシロチョウの方が小型で飛翔は緩やかなので、飛翔中でも区別は可能である。
生息地は限定され、個体数は少ない。年間の発生時期は未確認であるが、サバでは2月に生息を確認している。
♂の翅表の地色は白色で、前翅前縁は灰白色線条が縁取る。また、前翅翅頂と外縁から中室端まで黒色部が占め、中に白斑が配置する。後翅表面外縁の翅脈上に黒色斑が配列する。
♂の翅裏の地色は白色。前翅裏面の斑紋は表面と殆ど同じであるが、翅頂端を中心とする黒色部は淡色になり、中の白色部はやや広がってぼやける。後翅裏面の第1~3室の基部から外中央付近まで黄色斑が広がり、その先は外縁まで淡黒色斑が占める。また後翅の翅脈は淡黒色になり、黄色部と地色の白色を分断している。
バラカサカザリシロチョウに擬態しているようで、斑紋は類似するが本種の方が大型で、本種の後翅裏面の黄色斑は基部側に偏るので、区別は難しくない。
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