タガリカウラギンシジミ♂ (スラウェシ) Curetis tagalica celebensis
Southern Sunbeam (Sulawesi)
種分布:南タイ、ラオス、南ベトナム、ランカウイ、マレー半島、大スンダ列島、バリ、スラウェシ、フィリッピン

記録:2017/11/15
場所:バンティムルン、スラウェシ、インドネシア (Bantimurung, Sulawesi, Indonesia)

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タガリカウラギンシジミ♂ 表面 (スラウェシ)

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タガリカウラギンシジミ♂ 裏面 (スラウェシ)


♂♀異斑。♀は橙紋型。♀は前後翅の外縁の黒帯が太くなり、内部の色調は橙色味を帯びる。

表示亜種 celebensis ♂ (スラウェシ)
亜種celebensisの分布:スラウェシ
他亜種 jopa 分布:タイ半島部、ランカウイ、マレー半島、ボルネオ→♂, →♀、スマトラ、ジャワ

スラウェシでは低地や低山地に生息地が多く、樹林地近辺で見られる。林縁や近辺の草本上を飛翔したり、静止していたりする。
他のウラギンシジミ属の種類と同様に、飛翔は速い。飛翔中は白色に橙色が混ざるが、裏面に褐色味が加わるので見慣れたウラギンシジミ類の飛翔と異なる印象を受ける。個体数は少なくないが、まとまって見られる種類ではない。
スラウェシのウラギンシジミ類は、本種とベンタウラギンシジミ(C. venata)の2種類だけであるが、後者はまだ見たことがない。生態に差があるのか見てみたいものである。

スラウェシ亜種celebensis♂の翅表は、マレー半島、ボルネオ島の亜種jopaと殆ど同じで、鮮やかな橙斑が広がる。本亜種celebensisでは、前翅前縁と外縁の黒縁から橙斑の翅脈上に黒麟が短く散布する。
本亜種♂の翅裏の地色は灰白色で、縦に配置する亜外縁の淡褐色斑列と中央線条は幅広になり、翅裏全体が淡褐色味を帯びるように見える。