バラカサカザリシロチョウ♂ (北・西ボルネオ) Delias baracasa cathara
種分布:マレー半島、スマトラ、北ボルネオ、フィリッピン
記録: 2019/7/18
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)
種分布:マレー半島、スマトラ、北ボルネオ、フィリッピン
記録: 2019/7/18
場所:クンダサン、ボルネオ、マレーシア (Kundasang, Borneo, Malaysia)
♂♀異斑。♀の翅表外縁黒帯はより発達する。亜種による斑紋の変化が大きい。
表示亜種 cathara ♂ (北・西ボルネオ)
亜種catharaの分布:北・西ボルネオ
サバでは、キナバル山麓の標高1,600m前後の地で棲息を確認している。低標高側では見られない。自然林の林縁や近辺の空間を飛翔する。吸水個体や動物性ベイトに誘引された個体は観察していない。
飛翔は緩やかで、飛翔中は白っぽく見える。黄色味も加わるので、樹林の緑との対比でよく目立つ。サバでは、ボルネオキシタアゲハやキナバルカザリシロチョウなどと混棲する。本種は他のカザリシロチョウより高標高側にいる印象がある。
棲息地は限定的で、個体数は少ない。
ボルネオ亜種catharaの♂翅表の地色は白色。前翅翅頂を中心に中室端まで黒色部が広がり、亜翅頂部に灰白色斑が不鮮明に配置する。黒色部の内側は不鮮明になり、中室に向かう翅脈上は黒色燐が強く散布する。後翅外縁に灰黒色斑が配置し、翅脈上に黒色燐が散布する。
♂の前翅裏面の地色は白色。斑紋構成は翅表と同様であるが、黒色部の灰白色斑は明瞭に現われる。後翅裏面の地色は黄色で、翅脈は黒色になる。また、外縁の灰黒帯内の各室に灰白色斑が配置する。
ヒメウラキカザリシロチョウと類似するが、本種の後翅裏面黄色部の翅脈は黒化するので区別は容易である。
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